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宝石の硬さ

宝石には保存・携帯に耐えられる充分な硬さが必要です。またその硬さを知って取り扱いに注意する必要もあります。そして硬さといっても、ひっかきに対する硬さ、曲げに対する硬さ、衝撃に対する硬さなど様々なものがあります。

モース硬度とヌープ硬度

宝石の硬さを表すものとして、「モース硬度」と「ヌープ硬度」があります。「モース硬度」は鉱物を硬さで10段階に分け、検査石がどの鉱物で傷が付くかの引っ掻き硬度を測ります。相対的な判断ながら、比較的簡単に検査ができる利点があります。一方は「ヌープ硬度」はダイアモンド圧子で検査物に荷重を加え、できたくぼみと荷重から絶対的な値を表わすものです。

<宝石の硬度>
ヌープ硬度モース硬度基準鉱物近い硬度の宝石近い硬度の物質
7000-850010ダイアモンドダイアモンド
1600-20009コランダムルビー サファイアチタン
8.5アレキサンドライト キャッツアイ
1200-15008トパーズエメラルド アクアマリンタングステン
7.5ガーネット トルマリン
700-9007クオーツアメシスト シトリン ひすいクロム
6.5タンザナイト ペリドット ネフライトナイフ
540-6006正長石オパール トルコ石 ムーンストン工具、やすり
5.5ラピスラズリ
420-5005燐灰石ガラス
170-1904蛍石マラカイトプラチナ
3.5さんご 真珠シルバー
110-1403方解石大理石金、銅
40-602石膏琥珀
16-301滑石
注:上表は一般的な値であり、実際には個体ごとの硬度のばらつきがあります。

靭性

物質の硬さには、曲げなどの力に対する粘りにあたる「靱性(じんせい)」も重要です。表面の硬度以外にもこの靱性が宝石の耐久性の要素となっています。

劈開性

宝石の一部は結晶と呼ばれる分子構造をしていますが、硬いとされる宝石でも、結晶の特定方向に力が加わると簡単に割れてしまうことがあります。これを「劈開性(へきかいせい)」と呼びます。


五大宝石

今日一般的にいわれる五大宝石は、ダイアモンド、ルビー、ブルーサファイア、エメラルド、アレキサンドライトの5つで、どれもその市場価値と流通性、歴史的価値、色彩のバラエティーなどなど、いずれも宝石を代表する石といえます。この5つの組み合わせ以外に、アレキサンドライトをキャッツアイや真珠に置き換えて5大宝石とする場合もあります。


誕生石

「誕生石」は宝石の需要拡大のために、各国の宝石業者の団体などにより制定、追加されてきたものです。下記は今日に日本国内での一般的なものです。月によっては複数の宝石が誕生石とされています。


<誕生石>
1月ガーネット
2月アメシスト
3月アクアマリン さんご ブラッドストーン
4月ダイアモンド クオーツ
5月エメラルド ひすい
6月真珠 ムーンストーン アレキサンドライト
7月ルビー カーネリアン
8月ペリドット 縞めのう
9月サファイア アイオライト
10月オパール トルマリン ローズクオーツ
11月トパーズ シトリン
12月トルコ石 ジルコン タンザナイト ラピスラズリ